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PH4.4-7

新しい年

新年を迎え入れる。

日本人にとっては厳かで気持が引き締まるときである。他の国ではどうなのか知らないが、アメリカでは大晦日の晩はシャンパン飲んでどんちゃん騒ぎして、NYCのタイムズ・スクエアできんきらきんのボールが降りてくるのをテレビで観て、11時59分になったらカウントダウンを始めて、日付が変わったら紙吹雪を散らして、抱き合って「蛍の光」を歌って…と、おごそかの影はかなり薄い。

全国各地で一斉に鳴っている除夜の鐘をテレビで観て聞いて、ああ札幌はやはりしんしんと寒いのだな、福岡でもこの時間吐く息は白いんだな、でも日本は今、今この瞬間、新年を迎えているんだな、暗いニュースがあった場所にもうれしいことが沢山あった場所にも、新年は差別なくやって来るんだな…(ごぉ~ん…)と洗われたような気持になることは、日本でしか経験できないのだった。まあ、でかいアメリカには国内に時差があって新年がいっぺんに来ないので、全国的除夜の鐘ご~んは物理的に無理なんだけれど。



今年はわれわれ家族にとって新しいチャレンジが始まる年でもある。六月末に、フランスへの引越が待っているのだ。そしてその直前の六ヶ月間、おとーさんが長期出張で家にいないのであった。頑張らなくっちゃ。ね(と、自分に言い聞かせるように書く)。



過ぎた年がよいものであったのなら感謝する、そうでなかった場合は希望の炎に新しい薪をくべる。新年を「迎え入れる」のはそういうことだと思う。


今年もまた一年、三百六十五日分だけ、人として向上できるように。自分の存在と行動で、周囲が少しでも明るい世界になるように。古いご縁を大切にして、新しい出会いに期待して、ひとつの年を歩みたいと思う。





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       正月や よき旅をして 海を見る
                   -碧悟桐




写真はPicnikかなり大幅に加工。ふんわり加減でルネッサンス絵画風効果を狙った…わけではなくて、しわが全く見えなくなるまでとことんぼかしたのであった。でもちょっと気持悪い?(笑)
by cocopuff1212 | 2009-01-01 00:24