PH4.4-7

扉の向こう


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少し前の週末、家族三人でお芝居を観に行った。


『The Lion, The Witch, and the Wardrobe』はご存知『ナルニア物語』シリーズの第一作。いや、第二作。うーんどっちなんだ。


市内にある児童劇団のお芝居で、団員は10~19歳。劇場は市運営の芸術会館の一番大きな部屋で、移動式のひな壇にパイプ椅子を設置して観客120人収容というとってもアットホームな雰囲気。舞台というのはなくて出演者は目の前、すぐそこの床で演技をする。大道具も少なくて観る方もイマジネーションを働かせないといけない。

…と思ったのだが、しょっぱなから引き込まれてしまい、無理して働かせなくてもワタシのイマジネーションは勝手に大活躍してくれた。



四人居る主人公のうち一番年下のルーシー役の子や、ビーバー夫婦のふたりなんかは八歳位にしか見えなかったが、みんな上手なのなんのって、もうびっくり。この子たちが立派に台詞を言って演技してるのを見ただけでワタシはもうウルウル、洟まですすっていたくらいだった。

この日ルーシー役の女の子が出られなくなって実際登場したのは代役の子であった。この子が、もう、台詞をちゃんと覚えているだけじゃなくて演技もうまい。舞台に出るか出ないかわからないのにお芝居を習得してスタンバイするって大変なことなんだろうと思うけれど、小学校三~四年生でそれがちゃんとできている。脱帽。

ちゃんとインターミッションがあって、大人が行く劇場だったらワインなんかが売られるのだけれど、児童劇団のお芝居ということで売店で売られていたのはM&MとかMars Barなどのお菓子だった。きゃっはっは、かわいい~。



出演者すべて児童俳優というお芝居を観るのは初めてだったのだが、観終わって、子供の才能を見つけて育んでやるというのは、保護者として大切な、そして大変なことなんだろうなあと思った。この日の出演者はもちろんみんな上手だったが、中にふたりほど「うまい!」と声に出していいたくなるほど上手い子がいた。カーテンコールでの拍手もこの子たちには特別長くて大きかった。こういう観客の暖かい反応を経験して、はじめはただの課外活動であったかもしれない演劇が情熱に変わっていって、ニューヨークに行ってもっと勉強しよう…と志す若者がいるのだな。この日の出演者のうち誰かが、十年経ったらブロードウェイで活躍してるかもしれないぞ。

だけどこの子達、どういうきっかけでお芝居に出ることになったんだろう。七~八歳で、自分からやってみたいって言うんだろうか?それとも例えば教会のクリスマスの降誕劇で羊飼いの役をやったら大ヒットで、それで親が「芝居をやらせてみたらどうだろう」と児童劇団に入れてみたりするんだろうか?



ちょっと笑える話なのだがうちのオットは大学時代に演劇のクラスをとっていたそうで(超大根だったに違いないと妻は思う)、立派に演技する子供たちに感動したらしく、劇場を出た後Eに「おまえもやってみないか?」なーんて探りを入れていた。

お芝居はとても楽しかったようだが、残念、出る方に関してはEは全く興味なし。でも観劇の方は好きなようで、「また行こうね」と約束して停めてある車までスキップして戻ったのであった。
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by cocopuff1212 | 2008-11-19 11:00