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PH4.4-7

アイロン

アイロンがけは嫌いではない。ナプキンはしわが目立たなくてもアイロンをかけると食事時に口に触れるときの気持ちよさが違う。しわしわでへなへなのシャツに一枚一枚アイロンをかけてハンガーにつるしていくと、並んだ様子がぴしっとお行儀よく整列した朝礼の時の子供たちのようで「おお、かわいいやつらじゃ」なんて思ってしまう。

嫌いではないけれど、しかしアイロンがけはちょっと面倒だなあとも思ってしまうのは事実である。アメリカのアイロン台は立ってかける高さのもので、大きいし重いのが一因であると思う。しかも今の家でアイロン台をしまってあるクローゼットは、キッチンのテーブルの後ろをちょっとすいませんとくぐるようにして通ってさらにランドリールームのドアをあけたその後ろにある。

さらに言うとこのドアは押さえてないとすぐ閉じてしまうようになっていて、だから重くて大きいアイロン台を出しいれするときはドリフのコントのような、あるいは見方によっては格闘技のような格好になる。人が見たら絶対笑うに違いない。

そんなわけでアイロンがけの仕事は溜めてしまうほう。Mのシャツは彼に「あのお、明日着ていくシャツがないんだけど」と言われるまでしわしわのままランドリールームの壁にぶらさがっていたりする。10枚くらいまとめて。

いったんかけはじめても、かなりの量をためているわけだからいっぺんに片付かないことの方
が多い。邪魔だってはいるし(「お母さ~ん、ロボット戦闘ごっこしようよ~」)。だからうちのアイロン台はいったんクローゼットから出ると3日間くらい平気でキッチンのど真ん中にでーんと居座っている。

けれどもさあアイロンがけをしましょ、という時は、音楽をかけてお茶を淹れて、楽しみながらお仕事する。スチームはついているけど霧吹きもちゃんと用意して、シュッシュッしながらお気に入りのレースのブラウスにアイロンをかける。冬はとくにあのスチームのシュ~という音と白い蒸気がうれしかったりする。

このあたりはハイソな奥様が多くて、オットのシャツに自分でアイロンがけをしているというと大抵びっくりされる。家政婦や庭師がいないことでもびっくりされる地域だから。だけどアイロンがけの楽しみを知らない彼女たちがちょびっとだけ可哀想かな、と思うこともある。そして彼女の子供たちはどうやってアイロンのかけ方(トイレ掃除の仕方、庭仕事の仕方)を学ぶんだろうと思う。

ハイソでない家庭に育つうちのEは、なんでも自分でできるいい青年になるに違いない...よね?
by cocopuff1212 | 2008-02-08 02:41