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PH4.4-7

リヨン二区を散歩

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そろそろクリスマスの雰囲気が漂い始めたリヨン二区の繁華街を、カメラ片手にぶらついてみることにした。


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Hôtel de Ville(デビルのホテル...ではなくて市役所)からBellecour広場のちょっと先あたりまで、二区の繁華街はローヌ川とソーヌ川に挟まれた半島のよう形。半島の幅は六ブロックと狭く、迷ってもすぐ川に突き当たるのでこんなワタシでも迷子にならずうろうろできる。


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このあたり、石畳の道や建物の感じは旧市街(五区)に似ているのだが、半島のど真ん中を通っているメインストリートは普通に舗装された道で、車も人も自転車も交通量が多くてそりゃあにぎやか。表通りには有名ブランドや個人経営のお洒落な店が沢山並んでいて、ちょっと脇道に入っても旧市街のような静かな感じはない。


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我々が今住んでいるあたりは一応住宅街ということになっているが、アパートの地上階は大抵ショップやレストラン、オフィスなどに使われていて、百パーセント住宅用の建物というのはほとんどない。アパートの表玄関を出ればすぐ前の通りを車がびゅんびゅん走っているし、アメリカの郊外生活からやってきた我々から見ると、はっきり言って住宅街という感じはしない。



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それでも、うちの近所は夜になると人通りが一気に減る。レストランやカフェは沢山あるけれど、何軒もずらずらっと並んでいるわけではないので、楽しそうにわいわい騒いでいるのがうるさくて携帯電話で話がしづらいなんてことはない。その点、二区の繁華街は真夜中過ぎてもにぎわっているそうで(そんな時間に行ったことないのでワタシは未経験だが)、比較するとやっぱりうちの近所は住宅街ということになるのである。



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旧市街もそうなんだけれど、この辺にも味のある素敵な看板を掲げたお店が多く、つい上を向いたまま歩きそうになる。しかし変なもの踏む恐れがあるので、それは絶対やってはいけない。←経験済み。

たとえば、靴・ベルト・バッグその他革製品を扱うお店の看板 ↑ 。看板から靴がぶら下がってるの、見える?




見えない?ほら ↓


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素敵なのは素敵なんだけれど、どうやって商売成り立ってるんだろうかと思うようなお店も多い。これは二区に限らないことなのだが、いかにも二十年前からずっと商売のやり方変わってません...みたいな、見るからに頑固そうな職人さんが時間をかけて手をかけてお仕事してそうな、そんなに広くないお店にほんのちょびっとだけ商品がそれはそれはアートのように綺麗にディスプレイされてるような、いつ見てもお客さんがだーれもいないような、敷居が高くて冷やかしではちょっとかなり入りにくそうな、そんなお店があちこちにわんさか存在する。


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そういうお店は、もちろん扱ってる商品のお値段がそれなりに...なのではあるが。




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レストランだけは、メニューが必ずお店の前に表示されているので助かる。フランス語のメニューが読めればの話だけどね。←勉強がんばれ、自分。


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食べる店も買い物する店も、とにかく入ってみたいお店があまりにも多くて困る...というのは贅沢な悩みである。リヨンにはもうあっちこっち山のようにそういう店が存在して、通りを歩いていてこれはと思う店を見つけたらメモしておかないと、後でその店がどこにあったのか判らなくなる可能性が高い。そしてちゃんとメモはしているのだけれど、そういうお店のリストが長くなっていくばかりで、既に収拾がつかなくなってきているのも事実である。



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クリスマス・デコレーションのお店の前で、中に入ろうと思いながら写真を撮っていたら、バグパイプとドラムの音が聞こえてきた。すぐ近くのよう。磁石に吸い寄せられるようにして行ってみると、教会の前の石段に男性が二人座って演奏していた。



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写真撮ってもいいかなあと迷っていたら、ビデオ撮影しているどう見てもプロの人がひとり。多分テレビ番組か、ちょっとしたクリップの撮影。その人の邪魔にならなければいいだろうと判断して、ちょっと距離を置いて何枚か撮らせてもらう。


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心にじーんと染みるバグパイプの音色と、心臓の鼓動を反映するドラムのリズム。カメラをおいて聴いていたら、じわっと涙がにじんだ。


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リヨンはとにかく自転車が多い街。車での移動が大変なので自転車は実に合理的。ちなみにリヨン、パパチャリ率高し。そして後部座席(っていうのか?)に座っている子供は、ちゃんとヘルメット被っていることが多い。リヨンのパパたち、えらい。


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そろそろ暗くなってきた。まだ四時半過ぎだったけど、日が傾いて頭の中にドボルザーク交響曲第九番二楽章(←音注意)が流れ始めたので、カメラをしまう。





ちょっとお腹もすいてきたかな。家族の待つおうちに帰ろう。





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by cocopuff1212 | 2009-12-02 15:39