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PH4.4-7

ジュネーブ一日観光

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ジュネーブの朝。眠ってる間に一時間得をしてたっぷり休めたので、目が覚めたらまだ七時だったにもかかわらず絶好調。

ホテルのレストランで朝食を食べたいと主張するEをひきずって、数ブロック先のスターバックスへ向かう。だって、このレストランの朝ごはんってのが、目玉が飛び出るようなお値段だったのでございますよ。パンとジャム一皿30CHFとか、コーヒー一杯8CHFとか。せっかくの家族旅行だからちょっと贅沢してEの要求も叶えてやろうと言ってた我々も、これにはびびって躊躇した。奮発してちょっといいホテルに泊まったので最初はそのせいかと思ったが、これがそうでもなさそうだということが分かってくる。


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例えば、スターバックスで売られている、都市の名前とイラストの入った大きなマグカップ。DCにもあったしLAにもあったしホノルルにもあったし、リヨンではパリ版とリヨン版の二種類が売られている。このマグ、アメリカでは確か$9.50とかそんなんだったはず。リヨンでは(確か)9€50なので現在の交換レートだと$15ほど。それが、ジュネーブのマグは、なんと19.50CHFもしていたのでございますよ。先日も書いたけれど現在はほぼ1CHF=1USD。食べ物・飲み物の方はというと、カフェ・アメリカーノの大きいのが6.20CHF、メープル・ウォルナッツ・スコーンが3.80CHF。うーん高い。

他にも、街を歩いていてお昼になり、おなか空いたね~、あそこに中華レストランがあるよ、中華なんて三ヶ月程食べてないから入ろうか(なんでジュネーブまで来て…と言う話は別にして)と言ってドアに貼られていた値段表を見て、これもびっくり仰天だった。豚肉とブロッコリーの炒め物一皿とかそーゆーのが30CHFとか45CHFとかするんである。家族三人で二皿オーダーしてごはんを三杯頼んだら100CHFは軽く超える勢いであった。


気を取り直して…。


トラムに乗っていたら朝市が立っているのが見えたので、急遽途中下車。スターバックスで食べたスコーンが物足りなかったMが、クレープの屋台を発見。キャラメルソースで一枚お願いします。


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"Puis-je prendre des photos ?" (写真を撮ってもいいですか?)この表現をMに教えてもらって朝からぶつぶつ練習していたワタシ。早速このお兄ちゃんに聞いたら笑ってOKの返事をくれた。お礼に無理矢理日本語の「おいしい」を教えて差し上げる。


再びトラムに乗って、


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目的地公園で降りたら


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こんなもんがあった。巨大なチェス盤とチェッカー盤がいくつもあって、家族連れやおじさんグループが楽しんでいる。結構真剣な人もいて、サイズがサイズなので見ているとおかしい。他にも普通サイズのチェステーブルがいくつか用意されていた。いいなあ、こういうの。



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そろそろ本格的に秋に突入…程度の気温で、公園でゆっくりするにはもってこい日和。


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でもあんまり人がいなかったんだな、この公園。こんなに素敵なところなのにもったいない。


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坂を上ったところにあった、やたら長いベンチ ↑。

「十二時にあそこのベンチで待ち合わせにしよう」
「ベンチのどの辺よ?」
「え~と、向かって左から十五メートルのあたり」
「緯度経度で言ってよ」


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市会議事堂 ↑ ↓ 。それはそれは美しいこの建物(って、写ってないけど)、十五世紀のものだそうだ。


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ここで国際赤十字を生み出したジュネーブ協定が結ばれており、国連の前身である国際連盟の初総会もここで催されたと言う(ガイドブックより)。古いだけじゃなく、もっと深い意味で歴史的な建物なのだねえ。


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この辺り、石畳の坂が続いていてものすごくいい感じ。日曜だったのでどのお店も閉まっていたのが残念。近くにはこれまた素敵な教会があって、木で作られた階段の手すりや長いすに施された細工がため息が出るほど美しかった。暗かったので写真はすべて手ブレでボツ。この教会も十五世紀に建てられたもので、百五十ン段の階段を登って塔のてっぺんに行けば、街全体とアルプスの眺めがそれはそれは素晴らしいそうだ(昼前でおなかすいてたのでパス)。


トラムだと遠回りになるのでジュネーブ湖をボートで横切って、埠頭にあるカフェテリアでお昼。公園でEがお友達になった女の子のお母さんお勧めで、安くておいしいと言うので行ってみたらこれが大当たり。この日のPlat de Jour(本日の定食)はローストビーフのきのこソースがけ、こんがり焼けたローストポテト、ビーツの入ったグリーンサラダで非常に美味。これを、薪がパチパチ燃える暖炉のあるダイニングで、湖を眺めながら頂く。おとなサイズ二皿と子供サイズ一皿で、たったの26CHFだった(これがジュネーブで唯一「安い」と思った瞬間)。


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お腹が幸せになって、腹ごなしにちょっと水辺で遊んだ後、向かった先はここ、Palais des Nations国際連合ジュネーブ事務局)。


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Eもそろそろこういうものの有り難味を理解できる年齢かなあと思って。英語のガイド付きのツアーがあったので早速参加(おとな10CHF、こども5CHF)。Eは名前と日付、写真入りの身分証明書を作ってもらってご機嫌。


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建物は1920年代にデザインされたのでアールデコ様式。当初建てられた棟だけじゃあもちろん足りなくなったので沢山増築はされているが、オリジナルの部分はさすがにPalais(宮殿)と言うだけあって、天井は高いしドアの細工や床のデザインなどがとても凝っている。LNSというイニシャルは、国際連盟(League of Nations)の名残と、SはたしかスイスのSだとガイドさんが言ったような…(写真撮るのに忙しかったので話半分聞いてない罰当たりな日本人観光客)。


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こういう部屋で、軍縮や平和維持、世界飢餓をなくすための協働・努力が積み重ねられて来たのだねえ。WHOによる天然痘の根絶も、こういう部屋での会議から始まったんだよね。

ガイドのお姉さんの傍にひっついて歩き、質問はありませんかと言われるとちょこちょこ質問していたE。積極的に参加していたのでおとーさんはうれしそうであった。ムスコよ、勉強になったかい。


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一時間半ほどのツアーが終わると、もう五時近く。Palais des Nationsの隣は美術館で、散策道もあってゆっくり散歩するのにいい場所なんだけれど、観光ってのは要するにあちこち見て回るので、結構歩く。有名な場所のガイドツアーなんかは立ちっぱなしが多い。ワタシはここで市街地に戻ってお茶して休憩…と思ったのだが、Mが(珍しく)疲れたので帰途につこうと言う。運転するのはアナタだしね、はいはい、そうしましょう。


初めてのジュネーブは夫婦そろって「いいところだねえ」。またすぐ来ようという話になったけど、いつ実現するやら。あとひと月もすると寒くなっちゃって、外を歩いて観光するどころじゃなくなっちゃうんじゃないかなあ。でも冬も素敵な街なのかもしれない。年末で切れるスイスの高速道路パスに30€も払ったので、最低もう一度は来たいと思ってしまう、大阪財布感覚のワタシなのであった。


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余談。ジュネーブの街では、あちこち時計がやたらと目に付く。その辺はやっぱりスイスねという感じなのだが、「さすが」と思うことがあった。土・日で一泊のこの旅行中、日曜日の夜中の三時にヨーロッパは夏時間から標準時間に戻ったのだが、日曜の朝ホテルを出ると、そこら中にある時計が、もうすべて標準時間に戻っていたのだ。これ、他の国だったら多分こうはいかないんじゃないかなあ。

余談2。ジュネーブの街を歩いていて特に気付いたこと、それは…舗道がきれい。だって犬の〇ンが落ちてないんだも~ん。上向いて歩いてても大丈夫なんだよ~。これって結構感動していいんじゃないの?(と、リヨンに戻った数日後犬の〇ンをついに踏んでしまったワタシは思うのであった。)
by cocopuff1212 | 2009-10-31 15:42