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PH4.4-7

What Time Is It Now?

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ちょっと手こずってます。

時計の読み方。



一年生の最終ゴールは、十五分単位で時計が読めるようになること。六月の終業時までにこれさえできるようになれば、三段階評価で「3: ゴールをクリアしている、もしくはそれ以上のレベルに達している」がもらえることになっている。三月末の評価では、Eは「2: あともうすこし、頑張りましょう」だったのだな。そんなわけで、先日教育玩具を売っているお店で時計の模型とワークブックを買ってきて毎日ちょっとずつ練習を始めたのだが、問題はふたつ。

ひとつは、年間ゴールは「十五分単位クリア」なのに、カリキュラムですでに五分単位の読み方が導入されてしまっていること。担任の先生自身も、十五分単位がしっかり身につくまで五分単位の読み方は教えない方がよいと思っているらしいのだが、学校区全体のカリキュラムなのだから先生は従うしかない。しかし、このせいか、何がなんだかよく分からなくなってしまっている児童はEだけではないらしい。


もうひとつは、英語での時間の読み方。たとえば二時十五分。

●two fifteen
●fifteen minutes past two (あるいは fifteen minutes after two)
●quarter past two (あるいは quarter after two)

…と三通りある。とりあえずひとつだけに絞ってまず時計の読み方を習得するのに集中すればいいと思うのだが、カリキュラムではぜんぶ一緒に教えられている。それだけでもややこしいのに、さらに問題は、このquarterという単語。小学校一年生だと、quarterというと二十五セント硬貨という意味の使い方が一番ピンとくるのですね。五セントはnickel、十セントはdime、二十五セントはquarter。それで、一ドル八十三セントはどういう硬貨の組み合わせで作れるでしょう?…なんて言うのを、算数の授業の一環で九月からずっとやってきてるもんだから。


大体、quarterはもともと「四分の一」という意味で、二十五セントは一ドルの四分の一、十五分は一時間の四分の一、だからどちらもquarterなのだが、まだ割り算ができない一年生に「四分の一」という意味の言葉を、お金と時間というふたつの全く違うシチュエーションに使い分けろというのが無理なんじゃないのかなあ。しかもひとつは百が単位でひとつは六十が単位。「え、quarterって二十五って意味じゃないの?十五なの?」と混乱するのも当然でしょう。


まあそんなわけで、毎日出される英語と算数の宿題を済ませるだけでも三十分かかるのに、それに加えて時計のお勉強をしなきゃいけない。しかもすぐにさっと分からないので、Eにはこれが苦痛らしい。ちなみに学校から出される他の算数の宿題は苦になってないどころか、パズル感覚で結構楽しそうなのである。



先日LA日本領事館から送ってもらった小学校二年生の算数の教科書(東京書籍 新編『新しい算数2 上』)を見ると、時計は表・グラフと一緒にされていて、しかもたったの四ページの説明の最後のページにすでに「二時五十七分はどれでしょう」なんていう質問が出てくる。

日本の小学生も大変だなあ。
by cocopuff1212 | 2009-05-01 01:48