May the Force be with you
Eの学校での一番のお友達というと、近所のA君と、ちょっと離れたところに住んではいるがいつも行き来して遊んでいるM君、このふたりである。昨学年一緒のクラスで、三人そろってお昼前にお迎え(他のクラスメートは延長で2時半まで)だったので、三人だけで密度の高ーい仲良しになることができたのだった。
そのM君が、お父さんの転勤でハロウィン前に引越しすることになった。行き先はノースカロライナ。アメリカ大陸の向こう側である。急な話で、あと二週間ほどしかない。
「M君引越しするんだよ」と言ったら、Eは目にみるみる涙をためて、それを腕でこすりながら「だってM君ボクの大親友なのにぃ。一緒にいたいよォ」と震える声で言った。
それを見てワタシまで泣きそうになったよ。
2年半ほど前にカリフォルニアに引っ越してきたときもヴァージニアのお友達何人かとさよならを言ってきたわけだが、そのときEはまだ4歳の誕生日前で、「遠くに行っちゃう会えなくなっちゃう」という認識がなかったらしく悲しむことをしなかった。
6歳半の今、遠くにいっちゃう会えなくなっちゃうというのがどんなことなのか、そしてそれが自分にとってどういう意味になるのか、しっかり把握しているというわけだ。
思ったより痛手が大きかったようなので気をそらすために「M君にあげるプレゼントをつくろう」と提案した。
最近のりにのってる絵本作家のE巨匠は、もちろん絵本をつくることに。『ぼくのだいじなおともだち』とかなんとかいうタイトルになるのかと思って見ていたら、いきなり『Star Wars』と書き出した。わっはっは。M君もスターウォーズのファンだもんね。よろしいよろしい。
そんなわけで最新の大長編、銀河系スケールの宇宙ファンタジー。
スターウォーズ by E
In
there was a man named Luke Skywalker.
ま、妥当な出だしですね。一番左にいるのは、ダースベーダーですか。
He was trained (by Yoda).
ちょっとこのヨーダ、見本もなしに記憶から描いた割りには、結構よく描けてるんとちゃう(笑)?
He could use the Force very, very well.
そうね、ヨーダにフォースの大特訓うけたからね。
But he always used his powers.
え? フォースを使わずに、自分の力を使おうとした…ってことですか?
The end.
え?! いきなり終わっちゃうんですか?! またですか?!
………。
あまりにも唐突じゃぁありませんか…???
担当編集者は「もう少し話の筋を練ったらいかがでしょう。特にエンディング。さらに盛り上げた方が読者にも受けがいいかと思いますが」等々、提案もしてみたのだが、大先生は「これでいいんだよ。ちゃんとお話になってるよ。ちゃんとエンディングあるじゃない」と耳をかさない。
さらに帰宅したM編集長に見せたら「おっ、いい作品じゃないか。結構結構」という反応(爆)。
う~~ん、 …。
編集者のビジョンと、作家・編集部のビジョンが一致していない。編集者、別の出版社で仕事探さないといけないかもしれない。
by cocopuff1212
| 2008-10-10 00:09