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PH4.4-7

すいか

きのう夕食の後、デザートにすいかを食した。

こんじょなし(注:根性なし。関西弁の発音だと『じょ』が短い)そして力なしのワタシはでかいすいかを切るのが苦手。一度包丁がささったまま抜けなくなってしまい、昼間だったのでそのままシンクに入れてオットの帰宅をじーーーっと待ったことがある。昨晩は根性と力のあるオットが切ってくれた。Eは「わ~い、すいか、すいか~♪」と大喜び。

すいかを食べるとき必ず思い出すことがある。ワタシと妹は小さいときすいかを食べるのに、シュミーズ一枚(ああ、また歳がばれる…)になって縁側に座って食べるか、もしくはすっかり服を脱いでお風呂場で食べるのが習慣だったのだ。服を汚されるのを母が嫌がったからなのだが、小学校二年生くらいまでは確かこのスタイルではなかったかと思う。

いつだったか、子供の頃お風呂ですいかを食べたとオットに話したら、最初びっくりされた。欧米のバスルームはトイレも一緒だからね、そんなところでものを食べるなんてと思ったのだ。ちゃんと説明したら納得してくれたが、それ以来オットはすいかを食べるたびに幼少のワタシがハダカですいかを食べているところを想像して笑ってしまうらしい。

もうひとつのすいかの思い出は、これもワタシが幼かった頃、まだ独身であったいちびり(注:おふざけ者。関西弁)の母方の叔父に「すいかの種を飲み込んだらおなかの中で根が生えて、喉を通って口からすいかの枝が伸びて実がなるで。邪魔になってなぁんも食べられへんようになるで」と脅されたこと。

これが実はプチトラウマで、今に至ってもワタシの喉はすいかの種を拒絶する。種無しすいかにだって種は充分ついているから、フォークで全部ほじくってからちびちび食べなくてはいけない。

この食べ方ではどうしても速度が落ちる。ワタシがこうやってちまちま種をほじくりつつ一枚食べる間に、すいかが大好物のうちの男性陣はふたりともひとり三枚ずつくらいフィニッシュしている。ああ、損だ。悔しい。

きのうは外のテラスで食べていたので、オットとムスコのふたりで種飛ばし合戦が行われた(種無しムスメの母は当然不参加)。MはEにすいかの種の正しい飛ばし方を、物理学的な面からの説明も含めてまるで大学の講義のように詳しく丁寧に教えていた。ワタシは横で笑いをこらえるのに必死。

Eは最近ダディに教えてもらって寄り目もできるようになり、誇らしげである。人生に必要不可欠なこういう技術は、やっぱり父親に教わらなくては、ね。
by cocopuff1212 | 2008-05-21 02:05