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春休みプロヴァンス旅行レポート・そのさん アヴィニョン サン・レミ レボー・ド・プロヴァンス



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アヴィニョンに出かけたこの日、出だしはそりゃもうテンション低かった。





まず、先日の記事でも触れたように、泊まっていた村から目的地までの道のりが意外に長い。正確に言うとかかる時間が長いというより、まず田舎道を走ってこっちに曲がってあっちに曲がって、やっとハイウェイにのったらそのハイウェイから降りてまた別のハイウェイにのって…という経緯が実にうっとうしい。

田舎に泊まるのを選んだのはワタシなのでこれには文句言えないし、ワタシ自身は運転してないのでそれほど苦にならなかった(訳:オットには苦になった)。が、宿からすぐハイウェイにのれて目的地近くまでハイウェイ一本でするっと行けるんなら、かかる時間は同じでも感じる辛さが軽減するのではないかと思う。

そして。このうっとうしいのに加えて、ムスコが車酔いを訴える。ただ、実際は酔った様子はなく、ごねる口調とひねた態度が両親をイライラさせるだけ。

気分が悪いと言うので車を停め、しばらく休み、走り出したらまた「気分悪い」。そんなこんなで、ガイドブックによると一時間の距離だから大目に見て一時間半…と思っていた距離に、二時間以上かかった。

んなわけで、アヴィニョンに着いた時点ですでにへろへろ。


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着いたら着いたで、車を停める場所を探すのに一苦労なのである。ムスコがまた文句を言い始めたので、ワタシとムスコだけ観光案内所の横の公園で降ろしてもらって、オットひとりで車を停めに行った。その間、ムスコにはロリポップの賄賂。ワタシも一本。しかし、なんでこんな舐めにくい形なんだ?


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ここアヴィニョンもいわゆるフランスの可愛い街で、


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よだれが出そうな風景が


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そりゃもうあちこちに


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散らばっているのであるが、


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(横長写真練習中)


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よだれを出しているのはワタシだけ。


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(横長写真練習中)


しかし、せっかくの休暇なのである。とてもお天気のよい日だったので、サンドイッチとペリエなどを購入し、広場の石段に座ってお昼にした後、アヴィニョンで行きたい場所トップであったPalais des papes d'Avignonアヴィニョン教皇庁 )へ行く。


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狭い石畳の路を歩いていたら大きな広場に出て、目の前に建っている教皇庁が見えるのであるが、その大きさ、その迫力。思わず姿勢正して「おおおおおおおおおお」と声に出しておりました。ワタシのカメラ腕ではその凄さは捉えきれないのは分かっているので、全体像を撮ろうとする気にもなれず。第一フレームに入りきらないし。なので全体の感じは前述のウィキぺディア記事の写真でご覧下さい。


↑ いかにも中世のお城風の造り。日本語では教皇庁と呼ばれており、フランス語でPalais=宮殿というが、これはどう見てもお城。そうそう、壁に十字の切れ目が入っているの、分かります?これ、覚えといて下さいね。後で出てきます。


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お持ち帰りしたかったこの扉、外から見るとこういう感じ。


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ここはとにかくサイズと重厚さの迫力が、こっち向いてもあっち向いても「おおおおおおおおおお」であった。中は見ごたえたっぷり。仏・英・独・伊・西語などのオーディオガイドがあったので、我々もひとり一台借りて、聞きながら歩いて回った。これがあれば、こういう場所もムスコにとって楽しくなるのである。日本語のもたしかあったように思うが、記憶が定かでない。

館内でも写真を沢山撮ったが、暗かったので撃沈、唯一まともなのがこれ ↓。



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この教皇庁は、十四世紀にローマ教皇ベネディクトゥス十二世によって建築が始められ、さらに後何代かの教皇に少しずつ、最終的には大幅に、増築されたもの。教皇たちひとりひとりがどうやってこの大建築物を変えていったかが分かるように、それぞれモデルが展示されていた。これはそのうちのひとつ。

徐々に大きくなり改善されていく様子が分かってとても面白かった。



屋上からの眺めは天下一品。お天気よかったし~。


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アヴィニョンでは、教皇庁の他にもうひとつ見たかったのが、童謡『アヴィニョンの橋の上で』で有名なサン・ベネゼ橋

ま、行ったからってどうってことはないものなんだろうなあとは思ったのだが、どのガイドブック見ても載ってるし、もとより飛行機に乗ることも夢のまた夢だった(なんせ1ドル360円だった)子供時代に歌っていた歌に出てくる「外国の風景」が、目の前にあるということをかみしめたくて(←大げさ)、教皇庁とサン・ベネゼ橋セットのチケットを購入した。


…のはよかったが、時間切れ(正しくはオット・ムスコの辛抱切れ)で橋まで行くのは断念。教皇庁の屋上から眺められただけでも、ありがたいと思うことにしよう。


↓ ほれ、ここだよ~。坊さんも通る~兵隊さんも通る~♪


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さて、先程登場しました十字の切れ目、覚えてらっしゃいますでしょうか?


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ワタシは素直に「教皇庁だから十字」と思ったのだが、中世の城塞や戦法に関しては多分ワタシより詳しいに違いないムスコに言わせると、こういう形で壁に切れ目が入っていると、守備はしっかり抑えておいてかつ狙いを定めて矢を放つことが可能なのだそうで。


ふ~ん。


この屋上の、多分見張り台であっただろう部分の一部がカフェになっていたので、そこで冷たい飲み物を飲んでリフレッシュ。その後すぐ、アヴィニョン教皇庁を後にする。


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なんてことはない狭い通りだが、この建物↓ もお持ち帰りしたかった~。



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次に向かったのはサン・レミ・ド・プロヴァンス。街の中ではあまりゆっくりもせず(だってアヴィニョンで男性陣に退屈させた後だったから)、写真も撮らず。でも、これまた女の人ならきゃーきゃー言いたくなるような細い通りやお店が満載の、そりゃあ可愛い街だった。


ここは軽くスルーして、この後行った場所がムスコに大うけ。


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サン・レミのはずれにある、古代ローマ都市グラヌムの遺跡。

何でうけたかというと、ヤツは最近アステリックスというコミックスにはまっておりまして。戦力の強い多勢のローマ軍と戦う(そして毎回必ず勝つ)ガリア人のアステリックスとオベリックスというコンビのお話なのだが、このグラヌムには、ローマ人が町を建てる前に既にガリア人が住んでいたと言われているのだね。


へええ、じゃあアステリックスがここに住んでかもしれないねえ。…とうれしそうに言ったら、「そんなわけないでしょ、おかーさん。あれは漫画」とクールに返されてしまった。が、ガリア人の村がここにあったのだと聞いて、いつも読んでいるコミックスがぐっと身近に感じられたようで、さっきまで疲れていたはずの彼の足取りは急に軽くなったのであった。


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八歳だし、男の子だし、やっぱり建物の中より外の方が気持ちいいよねえ。


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余談:この遺跡にはミニミニ博物館とギフトショップが併設されていて、そこではアステリックス・グッズがいくつか売られていた。カップとお皿のセットを買いそうになったが、自制するのに成功。えらいぞ、自分。

余談そのに:この遺跡が発見されたのは、実はそんなに前のことではない。1889年の夏にゴッホがここでオリーブの木の絵"Les Oliviers"を描いているが、そのときまだこの遺跡は土に埋もれていた。発掘が始まったのは、1921年のことである。



そろそろ疲れてきたし、このあたりでもう宿に戻ろうかという意見も出ていたのだが、ここからレボー・ド・プロヴァンスまで十五分かからないということで、車でそちらに向かう。



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なんせ、フランスで最も美しい村トップ50とか100とかいうリストには必ず入っているびゅーちふるなところだと言うことで、ここまで来たら寄らないわけに行かないでしょうということになったのだ。


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村のてっぺんに城塞の遺跡があって入ってみたかったのだが、着いたのが閉館までたったの十分という時刻だったので諦める。



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(横長写真練習中)

村の入り口を通ったら、後は車は入れない石畳の坂道を上がったり降りたり。



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「いかにも」なお土産屋さんや、オリーブオイル・ラベンダー製品・プロヴァンスの布のお店、洒落たカフェなどが軒を連ねる。


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お店の建物も、全部中世の石の建物をそのまま使っているそうだ。とてもきれいに管理されていて、素敵なことだなあと思った。



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ここでワタシは三十分自由時間(!)をもらって買い物をした。いろいろ買い込みたかったけれど、あれやこれや迷って時間切れ。いや、男性陣に遠慮したのではなくて、七時になってお店が閉まっちゃったのだ。買ったのはラベンダーのサシェひとつだけ。それも自分のではなく、鉢植えの水やりを頼んだ友人へのおみやげ。ああ、もっと時間があれば…。


この日は外食しようと言っていたのだが、三人ともすっかり疲れていてそんな気力なし。パンで食いつないで宿まで戻り、スパゲティとサラダの軽い晩御飯を作る。

ワインとビール、冷やしておいてよかった~。


かなり疲れたし、午前中はどうなることかと思ったが、終わり方は悪くない一日であった。わん。


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by cocopuff1212 | 2010-05-11 18:40